一貫性とイノベーションとビッグデータ
大学時代の先輩で一貫性を重視する人がいた。麻雀をやっているときなどによく私の一貫性のなさを指摘された。好きな先輩だったし、なんとなく一貫性はないよりあったほうが良い気がして、指摘された瞬間には反省したりした。
新卒の就職試験でも、一貫性は重視される。小さいときからの夢の仕事であった、や、昔その職業の人に感銘を受けて目指すようになり、学生時代もその仕事に就くための勉強をした、などというと良い。
一貫性があるとよい理由は、信頼できるからだ。これまでこの方向に積み上げてきたものは将来も同じ方向に積み上げられるだろうという期待ができる。積み上げてきた期間が長いほど将来への信頼度も上がる。対象を評価する際の評価軸として優秀なためたくさん活用されている。
一方、イノベーションは突発的な出来事により生まれるとされる。狙って生まれないのでイノベーションを生み出した人はそれにより競争力を得る。
総合するとイノベーションを生むための一貫性ある手順があると良いのだが、だれでもできる手順だと競争力にならない。この矛盾を解決するのがビッグデータの活用である。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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